塗料の種類と塗り替えるタイミングを押さえよう
外壁塗装をする際、無視できないのが「塗料」の問題。外壁は「一度塗り替えれば安心」というものではなく、10年、20年という長いスパンで塗り替えを検討しなければならないものです。塗り替えタイミングを間違えると、家そのもの老朽化にもつながるので、このページを見ながら塗料ごとの塗り替えタイミングを確認してみてください。
主な塗料の比較
外壁塗装に使用される塗料は、大きく分けて「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「ラジカル制御型」「フッ素」「光触媒」「無機」の7種類です。最も安価なのがアクリルで、耐久年数は4~7年と言われています。一方、最も高価なのは無機ですが、耐久年数は20~25年と長いのが特徴。
このように、たとえ高価な塗料を使用したとしても、耐久年数が長ければその分塗り替え回数を減らすことができ、工事にかかるコストを節約できます。下記に塗料の種類と価格帯、耐久年数、特徴などをまとめたので、実際に塗料を選ぶ際の参考にしてみてください。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
種類 | 価格帯 | 耐久年数 | 特徴 |
---|---|---|---|
アクリル |
安
高 |
4~7年 | 安価ですが、紫外線に弱く耐久年数も短いことから、最近ではあまり使われていません。ただし、数年先に家を建て替える予定がある場合にはおすすめです。 |
ウレタン | 5~10年 | 防汚性・耐久性に優れた塗料です。弾性に富んだ塗膜なので、ひび割れが起きにくいのが特徴。しかし、アクリル塗料と同様に最近ではあまり使用されません。 | |
シリコン | 7~15年 | 防カビ・防藻効果があるうえ、紫外線に強く耐久性に優れています。汚れの付着や色落ちが少ないのも魅力。近年主流になっている塗料のひとつです。 | |
ラジカル制御型 | 10~15年 | 時間経過とともに発生する「ラジカル」と呼ばれる劣化を招く物質、その発生を抑える塗料を日本ペイントが開発しました。高機能でありながらコストパフォーマンスに優れた、近年誕生した新たな塗料です。 | |
フッ素 | 15~20年 | 耐久性の高さに定評がある塗料です。価格はやや高めですが、塗り替え頻度が少なくなるので、長い目で見ると工事費用を節約できます。フッ素塗料は、光沢性や防汚性にも優れているため、商業施設や大型ビルでも多く使用されています。 | |
光触媒 | 15~20年 | 外壁の表面に薄い水の膜をつくり、汚れの付着を防止する塗料です。さらに、雨水で汚れを洗い流す機能も持っています。防汚性・耐久性に優れ、汚れの少ない美しい見た目を長期間保つことが可能です。 | |
無機 | 20~25年 | 無機物と結城樹脂を混ぜ合わせた塗料。セラミック塗料や、セラミックシリコン樹脂塗料などがあります。ほかの塗料よりも高めの価格設定ですが、紫外線などの劣化が起こりにくいという特性を持っており、耐久性・防汚性・不燃性に優れています。 |
塗料を選ぶ際のポイント
塗料を選ぶ際に重要なのは、耐久年数や価格だけではありません。ここでは覚えておきたい塗料選びのポイントを紹介します。ご自分の住まいに合った塗料を選ぶ際に役立てましょう。
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・予算
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・塗装範囲
- ・断熱・遮熱・防水・防汚などの付帯機能
- ・カラーシュミレーションの可否
- ・耐久年数
- ・保証年数
- ・外壁塗装の塗り替えタイミング
- ・家全体のメンテナンスサイクル
- ・塗り替えのタイミング
ここまで、塗料ごとの耐久年数を紹介してきましたが、塗料は「耐久年数を過ぎたら塗り替える」というのが必ずしも正しいわけではありません。建物の状態や気候によっては、想定以上に塗膜が劣化し、早めの塗り替えが必要になる場合もあるからです。
また、耐久年数に達する前に塗り替えを行うと、建物自体を美しく保つだけでなく劣化の防止にもつながります。そのため、塗料の耐久年数はあくまで「目安」とし、実際に塗り替えるタイミングは外壁の状態によって判断することをおすすめします。
当社では、外壁塗装後も外壁の定期点検を行い、最適な塗り替えタイミングをお知らせします。大切なマイホームをいつまでも頑丈に、美しく保つため、ぜひ当社をご活用ください。